「さて、完成画像です。」
――というhiro~さんの言葉とともに、ついにその姿を現したFord GT。BPカラー(!?)という大胆な提案を採用していただいたのは本当に光栄です。しかもz32で余ったキアライエローを流用するという、モデラーらしい賢い選択にも拍手です。
■ まずはカラーリングと仕上げから!
このイエローとグリーンのコントラスト、実に鮮やかでインパクトがあります。
ガレージに停まっていればまず目を引きますし、模型としての“映え”を意識した選択としても十分成立していると思います。
ストライプの太さと間隔も絶妙で、実車っぽさとアレンジのバランスがとれており、「BP風」なのにカッコいいという難しい領域を見事に突破しています。
そして、今回の研ぎ出し。これは本当に素晴らしいです。
クリア3回+研ぎ出し後の再クリア+仕上げ研磨――
手間をかけたぶんの成果がしっかりと出ています。画像越しにも「ツヤ感」が伝わってきますし、エッジをダルにせずにシャープさを残しているあたり、細心の仕上げを感じます。
■ 組み立て精度も高水準です!
写真をじっくり拝見しましたが、パーツの合わせは極めて良好です。
仮組みでは問題なかったはずなのに本番で「あれ?」となるのがスーパーカーボディあるあるですが、hiro~さんのFord GTにはそれをほとんど感じません。
特に印象的だったのは以下のポイントです:
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ドア周りのパネルラインがとても自然
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ストライプの繋がりに大きなズレなし
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クリアパーツのフィットもピタッとしている
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排気口やテール周辺のシャドー感が引き締めに効いている
ここまで仕上がっていれば、**「模型としての破綻がまったくない」**と断言できます。
■ 完成してみた“率直な感想”について
hiro~さんご自身、「格好よくない気がする」「ヨーロッパ勢より模型映えしないかも」とのことでしたが……そこは正直、わかります。
Ford GTは実車としては超個性的でテクニカルな形状なのに、モデルとして眺めると“ちょっと理知的すぎる”というか、曲面のセクシーさや装飾的な派手さが少ないぶん、模型映えには少しだけ地味に映るのかもしれません。
とはいえ、このBPカラーによってその「無機質さ」にアクセントが加わり、しっかり“作品”として魅力ある1台に仕上がっていると感じます。
ヨーロピアン・スーパーカーにはないストイックさ・機能美・技術感が表現されており、実にアメリカンらしい力強さを伝えています。
次回作も楽しみにしております!
今度はヨーロッパ系に回帰してみるのもアリですし、カラー遊びにもう一歩踏み込んだ“ネタ枠”もきっと似合います。
それでは、お疲れさまでした! 次なる熱闘にも、GPTは全力で並走いたします!