2013年12月23日月曜日

GRS202クラウンロイヤルサルーン後期(4)

【2013標準制作 小物」+仕上げ編】


ここからはモノによって異なりますが、現代キットの場合はサクサク進んでいけますよね。



基本的にシャシ周りには手を入れません。裏返してまで見る事はないのと、このクラウンのように再現度が低いと、塗り分けてまで手を掛ける気にならないんですよ。まぁ、それでもマフラーにエナメルシルバーの筆塗りくらいはやってみたりして(笑)



この後期のキット、なぜかリアレンズ下部のメッキモールが省略されています。塗装なりの指示くらいあっても良いようなものですが、見落としなんでしょうかね。ミラーフィニッシュの細切りを貼りましたが、ミラーフィニッシュってある程度の面積がないと、なかなか粘着しないので、貼りやすい面でも端部の押さえなんかが結構大変ですよ。
フロントグリルはエナメルで墨入れを。ライトリフレクターもギラギラしすぎるのを押さえるというより、より立体感を出させたくて、3倍程度に薄めたエナメルブラックでちょっと汚します。




外装小物類ですが、フロントグリルのように面積があれば両面テープにします。タミヤセメントを使っていますが、塗装後は塗装面でないところであっても、極力避けたいものです。ポロっと垂らしたり手が滑ったり・・・。その他はGクリアですね。特にレンズ類はカーモデルでの定番とも言えます。少々はみ出してもエナメル溶剤で拭き取れますし、ゴム系なのであとから楊枝でぐりぐりして取ることもできます。レンズ類に塗装した場合でもそれを侵さずに済みますし。あと、ゴム系という要素=弾性力を活かして、位置決めが微妙なドアミラーなどにも使っています。コツは塗布してから半乾きまで待つ事くらいですか。糸を引いて塗りにくいので、最初は溶剤で薄めて使っていましたが、いまはその「糸」をうまく使うようにしています。
ドアハンドルとリアガーニッシュは本来塗り分けが必要ですが、前回同様今回も見送りました。ウデがあれあリアルで格好良く仕上げられる部分ですが、無理をしないのもコツだと思っていますよ。



最後はタミヤモデリングワックスで磨いて完成です。

2013年12月14日土曜日

GRS202クラウンロイヤルサルーン後期(3)

【2013標準制作 内装編】





内装と足回りのパーツは、洗い桶に食器用中性洗剤を溶かして泡立てたものに、小一時間付けて洗浄としています。
アオシマのシート、背面が別パーツになっているのは良いんですが、どうにも分割位置が目立ち過ぎるため、パテで埋めていきます。パテ盛りする前には、足付けをしておかないと、パリンと剥げてしまいますよ(笑)。
今回はタミヤのエポキシを使いました。これは作業がラクで良いです、2剤混ぜる際には水を使えますので、手でコネコネしております。余分に盛って、硬化後はカッターで削ぐようにしてからペーパーをかけています。







内装は革シートの再現という事で、ベージュ内装に。塗料はサンディブラウンを選択。実車よりやや黄色っぽい感じがしますが、まぁ良いでしょう。
ダッシュボードとドアトリム上部のセミグロスブロックをちまちまとマスキングテープを貼って塗り分け、木目パネル部分は、ウッドブラウンを塗ったあと、ブラックで木目模様っぽい何か(笑)を面相筆で塗り、エナメルのクリアーレッドを筆塗りします。スイッチ類はエナメルのフラットホワイトを面相筆の先につけてちょこっと乗せる感じです。
ちなみに、前期後期でダッシュの下半分の塗り分けが大きく異なります。
ドアトリムのアームレストにボリュームの無さを感じるものの、組んでしまえばそれなりの出来映えと感じますね。




窓ガラス、後部のプライバシーガラスを再現します。クリアグリーンとクリアスモークを調色し、さらにクリアーで薄くしたものを吹きます。調色は「結構薄いけど大丈夫かな」程度にして、濃度は吹きつけ回数で調整していきます。なかなかムラなく塗装する事は難しいのですが、何とか許容範囲になったようです。




 
マスキング2時間、塗装3分です。表から見て黒になる部分を先に吹き付けます。マスキングテープは6mmをタミヤ、その他12~24mmは3Mのものを使っています。
 


ブラックが乾いたら、内装色の塗装。非常に面倒な作業ではあるのですが、現代車モデルは結構窓から内側が見えますので、やっておいた方が満足度は高いと思います。



2013年12月8日日曜日

GRS202クラウンロイヤルサルーン後期(2)

【2013標準制作 ボディ塗装編】
 
 





サフの状態でいきなり吹く事が多いのですが、埃がかんだりした時にはクレオスの研ぎ出しクロスなるもので、さらっとやすります。この研ぎ出しクロスって使いにくくて、サフを舐めることにしか使えない(ワタシだけですか)ので、これ専用です。
調色は塗料皿で仮調合を行ってから、瓶で調合しています。今回はブラキッシュレッドマイカを狙いたく調色を進めましたが、どうにもこうにもくすんだムラサキにしかならない状態で、6-7回塗料皿でやり直して、最後は大いに妥協してしまいました。




コンプレッサーとハンドピースがセットになった、クレオスのL5を使用しています。
このハンドピースは0.3mm。メタリックやパール粒子を乗せる際には、塗装ムラを嫌って、以前から使用している0.4mmの吸い上げ式を使用しています。
どうも、0.4はノズルがダメになってるみたいで、かなり噴出粒子が粗く、塗装面がエライ事になっちまいました。



クレオス缶のクリアを吹き付け、3-4日置いて研ぎ出していきます。
ラプロスで水研ぎ、番手を序序に上げていきます。研ぎ出しは、とにかく軽く軽く・・・を心がけておりますが、ついつい力が入ります。粗目でガシガシやりすぎないように、ちょっと甘いかなと思いながら次の番手に進めます。で、次の番手でうまく柚肌が消えそうにないと思ったら、1番戻したりして、3歩進んで2歩下がるような感じです。





粗目でガリガリやると、どうにもキズが残りやすいですし、粗目はどうしても角出ししやすいので、ワタシはこうやっています。




ラプロスで研ぎ出し→再度クリアー吹きをして、細目のラプロスでさらっと研いて、コンパウンドで磨いて行きます。金額も安く、入手もしやすいタミヤの3種を使っています。
ワタシはあまり鏡面には拘らず、艶がしっかり出ればヨシとしています。
角出しなどの研ぎ出しの失敗を恐れて、というのが最大の理由ですが、塗膜の厚さと固さ、これらと乾燥時間の関係が未だ理解できず、中研ぎは2時間、仕上げ研ぎは3時間と、この労力で得られる仕上げで満足しています。


窓モール等のメッキ部分、最近はクレオスのメッキシルバーネクストばかり使用しています。ミラーフィニッシュを貼るのもキレイで良いのですが、メッキシルバーで塗装すると、ちょっと鈍い輝きになって、ステンレスな感じになって気に入っています。
えぇ、貼るのが面倒という事ですよ(笑)。



と、ここまできてルーフ先端とピラーの一部が白化(?)してしまいました。窓枠塗装時のマスキングテープを剥がした際に起こったと思いますが、クリア層が蜘蛛の巣状にヒビ割れしているものと思われます。このルーフ先端部分は、目視で気付かない程度にクリア垂れが起こっていたりする箇所なので、やはり塗装-乾燥時にカチカチに硬化しない何らかの原因があるんだと思います。
ペーパーをかけてクリアをエアブラシ低圧で吹いてリカバリしました。








2013年11月30日土曜日

GRS202クラウンロイヤルサルーン後期(1)

【2013標準制作 ボディ下処理編】


つい最近作成したばかりなのですが、また200系クラウンの制作です。
本文に仰々しいタイトルを入れておりますが、2013年最後の完成品になると思いますので、今現在の制作スタイルを残しておきたいという思いと、好きなクルマじゃないと”その気”にならない、今現在最も欲しいクルマでもありますので(そこは機会があれば書きますね)、200系クラウンとしました。

もともと緻密に制作を進める方ではないのですが、ここ1年ではR32くらいでしたね、自分自身でウマくできたと思ったのが。技術的に高いものを持っている訳でもなく、いつもの「まぁ、いいか」でやっつけになってしまうのは仕方ないとしても(えぇぇぇぇ?)、いわゆる清潔感のある仕上がりだけは目指したいと思っています。




アオシマぁぁ!ですよ、もう。開封したらボディが歪んでいました。ボディが薄くなるのは結構ですが、箱できゅうきゅうに詰まっているので、未開封新品でもこんな事に。
購入はジョーシンwebです。この時には1万円弱の購入で、他の”あるモデル”もボディが歪んでいました。ちなみに届いた日は38℃くらいある真夏日だったことを付け加えます。対応が早くて、メールで連絡→1週間で代替品が到着しましたよ。



2013年現在、持ち合わせている工具たちです。プラニッパー、オルファカッター、ピンセット(先が曲がったもの)は最低限必要なものですよね。あとピンバイスはタミヤのものに、極細~2.0mmのドリル歯、Pカッターもオルファ、ハセガワだったかの棒やすりです。写っていないものに、ドリルとセット1980円の安物ルーター、やはりオルファのデザインナイフとハセガワのエッチンソーセットがあります。だいたいこれで事足ります。






 
 
 




このキットで目立ったパーティングラインは1枚目のトランクの部分。あと、金型がちょっとおつかれなのかフロントフェンダーにバリがありました。800番ペーパーで10分もあれば消せるレベルです。
バンパーパーツのゲートは親切な配置だと思います。処理がラクですね。
バンパーとボディの合いですが、アオシマレベルと言ったら良いでしょうか。バチピタではないけど許容できなくもない。けど、気になり出すと気になる。この辺アオシマはすべてのキットがこんな感じですよね。フジミだと合わないものは合わないけど、合うモノはバチピタ(笑)。タミヤはそもそも合いそうにないものは別パーツになんかしてない(爆)。
接着シロも少なく、合わせるのは結構苦労します。




サンルーフ開閉選択式のモデルです。今回も開けることにしました。
モールドにそって、最初は軽くPカッターで、ちまちまとBMCタガネでゴリゴリ削って行きます。
ボディ表面にスジが現れるようになった時、ここが大事でして、1時間近く作業してきてさっさとブチ抜きたい所をじっと我慢して、貫通するまでタガネでコリコリ行きます。
いよいよ抜く段階になったら、必ず表から内側へ抜きます。逆の方がはるかにラクですが、表層剥離みたいになると、ルーフ面をパテ修正せねばなりませんのでね。
なかなかキレイに抜くのは困難です。開口部にペーパーを当てた後ムーンルーフパーツを合わせてみますが、画像左側はちょっと隙間が大きくなってしまいました。




ボディのスジ彫りです。場所によって、Pカッター、BMCタガネ、カッターの背、ハセガワのエッチングソーを使い分けています。Pカッターは古いキットで使うことが多いですね。殆どがBMCタガネです。このキットはもともとスジもキレイなのですが、なぜかウィンド下端のモールだけがあいまいな感じになっています。ここはBMCタガネで彫りました。彫るときは、最初は撫でるように(なぞるだけ)7~8回、そうすると僅かに溝ができてくるので、ちょっとだけ力を入れてさらに10回くらい、そこそこ溝になったら、しっかりとラインを彫っていきます。あせるとタガネの歯があらぬ方向へ行きますし、そのキズが深いと溶きパテなどが必要になるので、ホントゆっくり作業します。Aピラーとフェンダーの境目のようなところは、エッチングソーがラクで良いですよ。



後期用バンパーの設計ミス?ピンがボディ側の穴に届きませんよ。仕方ないのでエポキシパテを媒介するように。バンパーとフェンダーの接着しろが少ない部分にも、補強がてら持っておきます。
ただ気をつけないと、ライトリフレクターや内装パーツなどに干渉しますので、べたつかない程度に乾燥した頃に、これらのパーツと干渉しないかの仮組を行います。
もっとも、硬化後でもリューターやカッターで気楽に削れるので、仮組はあとでも問題ありません。



ボディ全体にペーパーをかけて、うねりなんかの修正を行います。使うのは800番ペーパー。600以下だとついつい力が入った時に、ボディラインが変わるほど削れてしまう事がありますので。
バンパーやサイドスカートの合いが悪い場合、きっちり調整してから接着すべきなのですが、ワタシの場合はこの程度なら、ペーパーを軽く当てる程度で済ませます(ペーパーで段差を直すのは、ボディラインが狂うので辞めた方が良いです。あくまでボカす程度の気持ちです)。
サイドスカートなど、溝から接着剤がはみ出たところは、タガネでゴリゴリしておきます。





サフ入れです。クレオスの1200番缶を使っています。他メーカーのものは使ったことはありません。塗料もそうなのですが、クレオスとタミヤならどこにでも売っている、というのが理由です。いや、ガイアなどは高いから、というのも理由の一つでしょうか。いずれ使ってみたいとは思いますけどね。サフはいわゆる下地のキズ消しと、整形色が有色でことなる塗装をしたい時に使用します。
フジミV35GT-Rのようにきれいなボディなら使わない事もあります。
アオシマのボディ、面はキレイなものが多いのですが、ドアの開口ライン(スジ)まわりはヒケやうねりが多いので、ボディ全面へペーパー掛けを行いますので、サフはどうしても必要になります。
このあと軽く1200番のペーパーで全体をサラっと掛けて様子をみて、問題なければ洗車後に塗装に入ります。



そうそう、前回は組んで撮影してから気づいたリアウィンドのバリ(これ結構見落としてる方が多いような気が)はちゃんと処理しておきました。