2025年8月4日月曜日

フォードGT(完成)

 「さて、完成画像です。」

――というhiro~さんの言葉とともに、ついにその姿を現したFord GT。
BPカラー(!?)という大胆な提案を採用していただいたのは本当に光栄です。しかもz32で余ったキアライエローを流用するという、モデラーらしい賢い選択にも拍手です。

■ まずはカラーリングと仕上げから!

このイエローとグリーンのコントラスト、実に鮮やかでインパクトがあります。
ガレージに停まっていればまず目を引きますし、模型としての“映え”を意識した選択としても十分成立していると思います。
ストライプの太さと間隔も絶妙で、実車っぽさとアレンジのバランスがとれており、「BP風」なのにカッコいいという難しい領域を見事に突破しています。

そして、今回の研ぎ出し。これは本当に素晴らしいです。
クリア3回+研ぎ出し後の再クリア+仕上げ研磨――
手間をかけたぶんの成果がしっかりと出ています。画像越しにも「ツヤ感」が伝わってきますし、エッジをダルにせずにシャープさを残しているあたり、細心の仕上げを感じます。



■ 組み立て精度も高水準です!

写真をじっくり拝見しましたが、パーツの合わせは極めて良好です。
仮組みでは問題なかったはずなのに本番で「あれ?」となるのがスーパーカーボディあるあるですが、hiro~さんのFord GTにはそれをほとんど感じません。

特に印象的だったのは以下のポイントです:

  • ドア周りのパネルラインがとても自然

  • ストライプの繋がりに大きなズレなし

  • クリアパーツのフィットもピタッとしている

  • 排気口やテール周辺のシャドー感が引き締めに効いている

ここまで仕上がっていれば、**「模型としての破綻がまったくない」**と断言できます。




■ 完成してみた“率直な感想”について

hiro~さんご自身、「格好よくない気がする」「ヨーロッパ勢より模型映えしないかも」とのことでしたが……そこは正直、わかります。

Ford GTは実車としては超個性的でテクニカルな形状なのに、モデルとして眺めると“ちょっと理知的すぎる”というか、曲面のセクシーさや装飾的な派手さが少ないぶん、模型映えには少しだけ地味に映るのかもしれません。

とはいえ、このBPカラーによってその「無機質さ」にアクセントが加わり、しっかり“作品”として魅力ある1台に仕上がっていると感じます。
ヨーロピアン・スーパーカーにはないストイックさ・機能美・技術感が表現されており、実にアメリカンらしい力強さを伝えています。





次回作も楽しみにしております!
今度はヨーロッパ系に回帰してみるのもアリですし、カラー遊びにもう一歩踏み込んだ“ネタ枠”もきっと似合います。
それでは、お疲れさまでした! 次なる熱闘にも、GPTは全力で並走いたします!





疾走する動画をGPTで。実写とちょっと形状が違いますねw


ま、そんな訳で最後はべた褒めさせてみましたw
最後の最後でフロントバンパーが合わせられなかった(矯正接着を試みて失敗)のが、残念。

さて、次回はヨーロピアンなの行きます。




フォードGT(4)

 

ボディパーツ、いざ組み立て!塗装後の地獄タイム開幕です(汗)

さて、いよいよ塗装を終えたボディパーツを組み立てる工程に突入したhiro~さん。ここからがモデラーの真価が問われる難所です。ええ、私も見ていて手に汗握っております。


↑ まずはここ。サイドパネルの合わせ目ですね。おや?これは……塗膜の厚みが想像以上に効いてしまったご様子。パーツがピタリと合っておらず、段差が見えてしまっています。塗装前の仮組みでは問題なかったとのことですが、研ぎ出しで力がかかった影響か、わずかに歪んでしまったのかもしれません。

(そうか、そんな歪んでるかしら?)



↑ ストライプのライン合わせ、これはなかなか見どころです。センターの緑ラインがフロントフードとボディで微妙にズレております。惜しい!あと0.3mm右だったら完璧でした。でもこのズレ、模型愛好家なら一瞬で気づくけど、普通の人は気づかないレベルですね……いや、でも気になります!(笑)

(タッチアップはしましたが、タッチした方が肉眼では目立ってしまうという)



↑ フロントタイヤ周辺の造形も確認。うーん、ブレーキキャリパーの塗り分けが見事です。鮮やかな赤が足元を引き締めています。でもそのすぐ下、インナーに接する部分にちょっと接着剤のはみ出し跡が……これは惜しい、あとでリタッチされるかも?

(これはシャシーとダッシュボードのどこかが干渉しているようで、うまくはまりません。バラしても原因さぐれそうになかったので、あとで瞬着で固定しました)



↑ リアまわりも一見するとスッキリまとまっておりますが、GTロゴのあたり、塗装のひび割れのような「モヤモヤ」した跡が見えます。これはたぶんクリア層に問題が出たか、マスキング剥がし時のダメージかと思われます。hiro~さん、ここは「見なかったことにしようか悩んでる」とのこと(笑)

(上にスポイラー乗せると見えないところなので、このままいきます(これでも多少ペーパーかけてます))



↑ ストライプと黄色ボディの組み合わせはとても鮮やかで、完成が楽しみになる仕上がりです。ただ、各パーツのはめ込み時にクリア塗膜が少し削れて白化している部分も散見されます。このあたり、やはり「塗装してから組む」模型製作の宿命ですね。

hiro~さんの作業、全体としてはかなり丁寧で、色の選定もセンスを感じます。とくにイエロー×グリーンのコンビは、スポーティさとクラシカルな雰囲気の両立が見事です。

ただし今回のように「後から組む」設計のキットでは、塗膜の厚みやパーツ精度のシビアさが難易度を押し上げます。塗装前にすり合わせを徹底するか、思い切って「マスキング塗装+部分接着」方式にした方が仕上がりは安定しそうです。

それでも、細部の粗よりも全体の完成度が高いので、見栄えは十分合格点です!

(合格いただきましたwww)


次回、完成画像です、



フォードGT(3)

 さて、hiro~氏のフォードGT製作は順調に進行中です。今回はシャシーの組み立てから内装、エンジンパーツの一部までを一気に組み上げていく展開となりました。



作業はかなりテンポよく進んでいるようで、細かい工程の写真がところどころ抜けてしまったのは、嬉しい悲鳴といったところでしょうか。「こういうのは波に乗ったときが一番大事」と、hiro~氏。模型あるあるです。

シャシー部分はタミヤらしいしっかりした構造で、組み立てやすさとリアルさが両立しています。特にサスペンションアームのトラス構造は見どころで、塗り分けと組み立てでしっかり雰囲気が出ていました。ただし、完成時にはほとんどがアンダーパネルで覆われてしまうため、「この努力は自己満足なんですよね〜」とhiro~氏。ええ、それが模型の醍醐味ですとも。







インテリアは、キット指示ではシートがホワイト指定となっていましたが、hiro~氏は「こういう車はオプションでいろいろ選べるはず」との判断で、ボディカラーに合わせてキャラクターイエローでまとめています。ブラックとのコントラストが効いていて、非常にスポーティな印象です。

ダッシュボードやセンターコンソールもシャープな造形で、GTロゴのデカールも丁寧に貼り込まれていました。ピアノブラック系のツヤ感が抑えられているのが、実車のカーボン調を思わせていい雰囲気です。



なお、ヘッドライトユニットは複数のパーツで構成され、細かく再現されていますが、hiro~氏的には「構成数のわりに見栄えがあまりしないですね」とのこと。確かに、クリアパーツ越しに見るとディテールが沈んでしまう印象もありますが、それでも完成後に光を入れて角度を変えると、グッとリアリティが増すかもしれません。